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【報告】「平和といのちと人権を!5・3憲法集会」に3万人が結集

2015年5月15日

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5月3日、憲法記念日に横浜みなとみらい臨港パークで「平和といのちと人権を!戦争・原発・貧困・差別を許さない5・3憲法集会」が開かれました。この集会は、安倍政権が解釈改憲で集団的自衛権行使を可能にし、戦争をする国づくりを進めようとする中、作家の大江健三郎さんや瀬戸内寂聴さん、歌手の小室等さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんらが呼びかけ人となり、集会実行委員会の主催で開催されました。

冒頭にプレコンサートとして、大島花子さんの歌、岡大介さんのカンカラ三線、ハルノトモの和太鼓の演奏が行われました。晴天の下、芝生の広い会場は約3万人の市民などで埋め尽くされました。

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13時30分からのメインステージは女優の木内みどりさんの司会で進められました。呼びかけ人のアピールでは、作家・活動家の雨宮処凜さんが、「戦争に必要なのは大量の貧しい人達だ。いま、貧困と戦争への道が同時に進んでいる。経済のために命が捨てられることに反対していこう」と訴え、作家の大江健三郎さんは、「安倍はアメリカで安保法制を進め、憲法を変えると言ったが、日本の人々は賛同していない。はっきりと声をあげていこう」と呼びかけました。

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さらに、作家の澤地久枝さんは、「安倍首相とその周りにいる人々は、利潤を追求し、間違った政治を進めている。あの人達を引きずり下ろしてやりたい」と声を高め、憲法学者の樋口陽一さんは、俳優の菅原文太さんが生前、最後に沖縄知事選の応援で語った「政治の最大の役割は戦争をしないこと」を引用し、「『日本を取り戻そう』などという勝手なスローガンに惑わされてはならない」と強調しました。

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精神科医の香山リカさんは、「時代は変わっても平和は真理だ。今の憲法を使い尽くしていない。そんな政権が憲法に手をつける資格はない」と断じました。最後に作家の落合恵子さんが、「安倍の言う『積極的平和主義』は『積極的戦争主義』だ。しかし、絶望から希望に橋渡しをするのが私たちの責任だ」と訴えました。

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各政党の代表として、民主党の長妻昭代表代行、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の吉田忠智党首、生活の党と山本太郎と仲間たちの主濱了副代表から、政府・与党が進めている戦争法案(安保法制)に反対し国会審議で闘い抜く決意が表明されました。さらに、山本太郎さんがヘリコプターに搭乗して上空から中継することが紹介され、参加者はヘリコプターに向かって手を振りアピールしました。

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また、辺野古新基地建設問題で緊迫する沖縄からの発言として、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表の高里鈴代さんが、「沖縄は平和憲法の下の日本に復帰したが、憲法など無いかのような状況だ。辺野古基地建設は絶対に許さない」と連帯を訴えました。

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その後、様々な市民団体などがリレートークを行いました。毎年、国連欧州本部を訪ねて核廃絶を訴えている高校生平和大使から3人が登壇し、「『微力だが無力ではない』をスローガンにこれからも活動を続けていきたい」と決意を語りました。また、原発問題でも、福井と福島から再稼働問題や原発事故被害の報告と訴えが行われました。さらに、集団的自衛権、特定秘密保護法、歴史認識、教科書問題、貧困や労働問題、女性問題などでも発言が相次ぎました。

最後に実行委員会から、戦争法案の審議での国会包囲など今後の行動が提起され、参加者全員で“憲法イエス”“改憲ノー”とコールを行いました。クロージングコンサートとして、クミコさんの歌や、こぐれみわぞうさんのロックチンドンが流れる中、参加者はこれからの奮闘を確認し合い、集会は閉会しました。